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頭の中の整理のためのブログ

日常で感じるはてなを、自分なりに論理立てる訓練の為の記録

人材育成について②

今年から研修担当を拝命したこともあり、人材育成に関する幾つかの勉強会に出た際にたまに聞く、

 

育成する側の「若者に成長意欲が無い!」

と、
育成対象とされる側の「成長しなくても死なない。」
の構図について頭の整理。

 

結論としては、どっちもどっちだけど、8:2で口説く側の力不足だと思う。
例えば、好きな人に好きになってもらうためにいろいろ努力したけど、それが叶わなかった状況に対して
「あの人は私の事を好きになってくれない!」と
「私はあの人を好きになれない。」との
どっちに正当性があるかって事だと思う。

 

 

自分の年齢的に、育成する側の意見を聞くことが多く、
「若い人たちが成長しないと組織が強くならない(成長しない)。」とか
「成長は結局は若手(本人)たちのため。」
という建前をよくお聞きする。

 

で、もっと根掘り葉掘り聞いたら、
・自分の仕事はどんどん増えていくんだけど、仕事を振れる若手がいないので、いつまでも大変。
・自分が若い時のように、やりたい事をガンガン言ってくる若手がいない。今、上司から新しい事業を求められているが、それは若手の仕事だろ?
・自分は違う事をやりたいんだが、抱えてる仕事が多くて出来ない。
・若手に残業をさせられないので雑務を自分がやってる。効率よく若手に処理してほしい。

な・の・で、
「若手に育って来て(もっと仕事をして)欲しい」みたいな本音が見え隠れする。ウゲー。。

 


一方、一般的に若手と言われる方々に意見を聞いてみたら、表面的には「頑張ります!」というものの、
「時間的には既に大変です。」
「プライベートの生活を変えたく無い。」
「新しいことを言っても却下されるし、給料も上がらないのでヤだ。」

という意見。


こちらも根掘り葉掘り聞いてみたら、、
・残業時間を確認したら、月で10時間もなかったり(残業は無い方がいいんだけど、月でヒトケタって「大変!」っていうレベルでは無い。)
・プライベートを大事にしたいっていうそのプライベート活動を聞いたら、ゲームしたり、昼から飲みに行ったり、猫を撫でたり(それがダメと言うわけでは無いけど、成長しなくても死なないように、猫を撫でなくても物理的には死ねない。)
・給料の上げ方について聞いても、具体的な計画は無いし、「給料じゃ無いんです」みたいな精神論を出してきて、

 

要は、
「頑張る理由も頑張らない理由も特段なくて、ただ、知らない事をするのが怖い(めんどい)」
という本音が見えてきた。

 

 

で、双方の意見を聞いて、ぐるぐるっと考えて出てきた感想がみっつ。

 

ひとつ目は
お互いが「自分が楽(らく)をしたい」
という思考が大元(おおもと)にあったら、それは相入れないってこと。

例えると、
お互いが自分の守備範囲を守って、それを更に狭くしようとしたら、ポテンヒットが増えるってことだろうと思う。

 

ふたつ目は、
育成側は心のどこかで自分や会社がより良くなったら嬉しいよね!
→「成長って楽しいじゃん!」って思ってて、


育成対象側は心のどこかでやる気の入れ方が見つからない!
→「やる気にさせてよ!」って思ってるところがあるなら、


そこなら繋がるかもしれないな、と感じたってこと。

 

ただ、成長が楽しいのは全面的に同意なんだけど、育成対象がなにでスイッチが入るのかは個人によるので「やる気にさせてよ!」ってのに、「成長って楽しいじゃん!」で応えられない場合、僕の出番が無いかもしれない。(汗)

 

正論としては、個別対応して、一人ひとりのやる気スイッチを押して回るって事だろうと思う。

kenjimatsuki.hatenablog.com


みっつ目は
育成する側も、成長し続けないといけないし、
育成対象も、後輩を抱えてたりするので、
お互いの立場は正対するものでは無く、むしろ重複するところが多くて、

一緒に一緒の(会社の)目標に向かってて、その一翼を自分が担ってるっていう(自己効力感的な)想像力が足りて無い、ってこと。

 

ここを解きほぐすのも、育成に対する温度差による葛藤を解決する糸口になるかも知れない。

 


そして、未だに答えが出てないのは、

成長が楽しい事は本当なんだけど、
成長によって大変になる事の方がむしろ多いし、
挑戦はそもそも失敗を前提としてたりするので、

「大変なこと」を「避けるべきこと」から、
「大変なことこそ限られた時間を投下するのに相応しい、楽めること」に、
マインドチェンジするにはどうしたら良いか。

 

加えて、

確かに「成長しなくても死なない」んだけど、

「成長していかないと良く生きられない」

という事実をどうやって腹落ち感を持って感じてもらうか。

 

もう少し考えよう。。

 


なお、反論に備えて。
育成に関する話し合いの中で、たま〜に、
「成長に必要な努力(負荷)と、その成長によって得られるメリットを比較させて、合理的に判断するように促せば良い。」
ってのを言う人がいるんだけど、そんな合理的な思考がすぐ出来るなら、とっくに成長してこんな課題の対象になって無いので却下。

※ゆっくり伝えていく事は出来ると思う。