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頭の中の整理のためのブログ

日常で感じるはてなを、自分なりに論理立てる訓練の為の記録

クリティカルシンキングが必要かどうかについて①

大学院でクリティカルシンキングクラスのお手伝いをしたり、社内研修の講師をさせてもらったりすると、たまに、こういう質問を受ける。

 

「理論的に詰めた案件が、上司や関係者の感情によって承認を得られない時って多くないですか?それでもクリティカルシンキングは必要なんでしょうか?」

 

つまりクリティカルシンキングは本当に必要か?』
といった主旨の質問・・。

 

伝える側の人間に、伝えた内容の意味があるのかを問うって、どういう神経してんだろう?、、とも思うけど、こちらの伝え方が悪かったのかなぁ・・と、自分の力不足を感じる。

 

(自分自身、まだまだ道半ばではあるが)今後、同じ質問を受けた時に分かりやすく伝えたいので、この質問への回答の準備として、考えを整理したい。

 

 

・そもそも、クリティカルシンキングとは何か?

 

wikipediaより
あらゆる物事の問題を特定して、適切に分析することによって最適解に辿り着くための思考方法である。ただし、「批判」の定義については論者によって異なり、多くは単に批判的になるのではなく、自身の論理構成や内容について内省することを意味する。

批判的思考 - Wikipedia

 

グロービスより
健全な批判精神を持った、客観的な思考。
具体的には、論理思考と、思考の効率を上げるための方法論(テクニックやフレームワーク)、そして正しく思考するための姿勢(心構え)を組み合わせることにより、「物事を正しい方法で正しいレベルまで考える」ことを目的とする。

クリティカル・シンキングとは | ビジネススクールならグロービス・マネジメント・スクール


近年『ロジカルシンキング』とともに注目されている手法なので、いろんなところがいろんな定義をしているが、私は

『分かっててもやってしまう思考停止を回避して、合理的な解を導き出す考え方』

だと理解している。

 

いろんなところのいろんな定義やテクニックには若干の違いがあるものの、全てに通底する真髄は

「(あたりまえに見えることに対して)それ、ホント?」

と疑うことで、

思考のステップを一つひとつ突き詰めて行くこと

だ(きっと)。

 


クリティカルシンキングは道具だ

 

クリティカルシンキングを他の何かに例えるならば、レントゲンに似ていると思う。

レントゲンが体表からは見えない病巣を見つけ出せるように、クリティカルシンキングを上手に使うと、表層的には見えない根源的課題を見つけ出すことができるからだ。

 

レントゲンもクリティカルシンキングも、病気を見つけたり合理的な解を導くための道具だ。課題解決をするのは人間であり道具ではない。

 

例えば、
「レントゲンって必要ですか?レントゲンで癌が治りますか?」
という問いには
「レントゲンはあると便利だよね?癌は治せないけど、どこを切ればいいかはわかるよ。」
と答えるのと同じように、

 

クリティカルシンキングって必要ですか?課題解決できますか?」
という問いには
「使いこなせると便利だよ。課題解決はあなたがすること。そのための道具がクリティカルシンキング。」
と答えたい。

 

つまり、

クリティカルシンキングで課題解決が出来るのか?を問うクリティカルシンキングを使えばなんでも整理できると過度の期待をしている)人は、『クリティカルシンキングは道具だ』という理解が浅い。

(※自分はこの点での事前説明が至ってなかったんだなぁ、と猛省。。)

 

 

また、クリティカルシンキングがどれくらい大事な道具かというと、その点においても、レントゲンに似ていると思う。

基本的な健康診断でさえ、もれなくレントゲンが準備されているように、課題の根本を突き詰めて精緻に握るためにはクリティカルシンキングが必要だからだ。

 

 

ビジネスの場ににおいて『今、答えを出す課題は何なのか?』『今、一体、何を話しているのか?』『選択肢を冷静に比較して判断しているか?』という突き詰めができてないまま、本質的な課題を捉えずダラダラと時間を過ごすのは、無為の極みだ。

そんな人と誰が一緒に仕事をしたいと思うだろう。。

 

なので、、 

結論①
クリティカルシンキングは必ずしも全ての状況で必要ではないが、使いこなせる道具として持っておかないと(ビジネスパーソンとしては)話にならない。

とする。

 

なお、水虫の治療にレントゲンが必要ないように、クリティカルシンキングが活きないシチュエーションもある。道具には使うべきシチュエーションがあって当然だ。

なので、次回は、クリティカルシンキングという道具を使える範囲について整理したい。