頭の中の整理のためのブログ

日常で感じるはてなを、自分なりに論理立てる訓練の為の記録

クリティカルシンキングが必要かどうかについて③

今回は

「理論的に詰めた案件が、上司や関係者の感情によって承認を得られない時って多くないですか?それでもクリティカルシンキングは必要なんでしょうか?」

のような、

 

クリシン出来そうな場面で、うまく活用できていない状況によくみられる特徴的な課題について整理したい。


結論としては、3つの原因から来てることが殆どだと思う。
①関係者間で目的が合ってない
②論点の突き詰めが足りない
③自分が正しいって言いたい

 


新規事業提案を却下された場合を例に、整理してみる。


①関係者間で目的が合ってない、について。

関係者間で『何がしたいか』の目的が合ってないと、会話が食い違う。

例えば『新規事業を提案しよう!』という組織の本当の目的が
・既存技術や資源を活かした新規展開を求めている、のか
・既存顧客に提案する新商品を求めている、のか
・想定以上に出てしまう利益を(税金で払うより)使ってPRしたい、のか
ニュアンスによって、提案する事業の種類も大きさもスパンもぜんぜん違う。


もし、意思決定者が
『来年度に利益が出る手軽な改善提案が欲しい』
と思っているのに

提案者の方が
『まだ見ぬ優れたアイデアを実現させて、より良い世界を実現したい(遠い目)』
とか言ってたら、そりゃ、話が合うわけない。

 

なので、まず、お互いに「どうなれば嬉しいのか」を合わせることが必須。
(クリシン的にはイシューを合意して決めるってこと。)

 

②論点の突き詰めが足りない、について。
『ものわかりが悪い』と思われることを恐れて、突っ込んだ確認ができてないことが多いと思う。

 

例えば、
「市場が見込めない。」
という理由で新規事業を却下された場合

「そうですか、市場が見込めないですか、、」
って『市場』っていいうビッグワードでわかったような気にならず

 

「市場っていくらあればいいの?いつのこと?エリアは?」
という突っ込んだ質問をその場でしないといけないと思う。


じゃないと、本当に市場がないと評価していいのかの合意ができないし、改善提案もできない。さらに、次回以降に他の案を持っていく時に同じ轍を踏む可能性があって、お互いにとって不利益。

 

また、
「ウエ(上位職のこと)が嫌がるから、この件は無し。」
という理由で却下された場合、
「そうなんですね〜、、。」
と同じく”ウエ”というビッグワードで引き下がるんじゃなくて、

 

「ウエって具体的に名前をあげると何のこと?意思決定機関?それとも個人?なんで嫌がってるか聞いた?いつ聞いた?」
って確認しておかないと、これまた改善を提案できないし、次回以降に同じ轍を踏む可能性が残る。

 

これは、ものわかりが悪いおバカと思われることを避けるために、思考停止してるんだと思う。

なので(結果にフォーカスして)自分がアホウと思われることなんか恐れず、バシバシ質問・確認しないといけないと思う。

 


③自分が正しいって言いたい、について。

例えば、前述の

意思決定者が『来年度に利益が出る手軽な改善提案が欲しい!』と思っているのに

提案者が『まだ見ぬ優れたアイデアを実現させて、より良い世界を実現したい(遠い目)』
の場合、

 

「うちの会社は古くて、最新の技術や流行に理解が得られないんですよ〜」
と『自分が正しい』『正しいことやってる』っていう主張をただ繰り返して、更なる行動を取ってないことがある。

 

これは現実的に効果を生む行動をとることよりも、『自分は正しい、って言うこと』が目的化してしまってるってことだと思う。

 

本当にすべきことは
『今、すべきことを合理的に導き出して、それを実行し、実現すること。』
なので、

 

現実を変えない愚痴やジコマンに酔うのは早く卒業して、面倒くさがらず、自分のアイデアが本当に正しいのかということについて、検証を始めた方が合理的だと思う。
で、やっぱり正しければ、それを通すために、作戦を考えればいい。


なので、クリシンがうまく使えてないと感じる時には

結論③
・関係者間の目的が合致しているか
・食い違っているところについて、手触り感があるまで突きつまっているか
・自己承認欲の暴走が、本質的で効果的な行動を阻害していないか
を確認する。

 

で、課題をプロットしてみたら、改善への糸口になるのではないか、と思う。

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もし、全部乗せの場合は、、、ね、、

 

 

クリシンシリーズを振り返って、、

クリティカルシンキングが必要か?という問いに対しては、

結論①
クリティカルシンキングは必ずしも全ての状況で必要ではないが、使いこなせる道具として持っておかないと(ビジネスパーソンとしては)話にならない。

 

どういう時にクリシンが使えるかというと、

結論②
常にクリシンスイッチをONにして、全てのことをクリティカルに見る心構えでいるべし。なお、本当に全てをクリシンすると大変なので、クリシンしないでいいことを早く判断できる観点を作って、クリシンすべきことに時間とエネルギーをフォーカス出来るようにするとよい。

 

そして、クリシンがうまく使えてないな〜と感じる時には

結論③
・関係者間の目的が合致しているか
・食い違っているところについて、手触り感があるまで突きつまっているか
・自己承認欲の暴走が、本質的で効果的な行動を阻害していないか
を確認するとよい。

 

以上で、クリシンが必要かどうかについての頭の整理を終えたい。

人に伝えることを通して自分が学ぶことができた、いい機会でした。